ふすまっくす日誌NEW › 本日の現場~屏風(びょうぶ)施工例~

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2021年02月24日

120年前の屏風発見!

こちらも、昨年末の施工例です。
古民家を売り払って引っ越されるお客様からのご依頼でした。
六曲一又の屏風を修復、仕立て直しさせていただきました。
動画ではわずかですが、制作期間約3ヶ月。

下張りの新聞紙には、明治32年3月の日付が・・・。
約120年前。
令和2年の新聞記事を封入しておきました。
次は誰がこの屏風を解体するのでしょうか??


  


2020年12月31日

令和2年大晦日

令和2年の大晦日、いかがお過ごしでしょうか?
今日は12月の振り返りです。

11月から依頼を受けていた変形の障子張替を現場にて行ってきました。

そうなんです!
大き過ぎてふすまっくす号に積めないんです。
何十年やっていても初めて見るものってあるんですね!





変わってこちらは個人的にも大好きなふすま柄!
毎年お正月に襖をバックにご夫婦で記念撮影をされるので映えるふすま柄を探していらっしゃいました。


床の間の脇もPOPになりました。




12月初めからほぼ1カ月を掛けてご自宅のお部屋を日本画化作戦。

左:ご主人の故郷、武庫川の昔の風景
右:奥様の故郷、岡山県倉敷
絵を切るのは忍びなかったのですが、ご本人ご希望なので・・・。
なお、余白部分はご自分で書き足すそうです。
完成のあかつきにはもう一度撮影に伺います!





最後に、10月から3カ月掛かりで作業を続けてきた
六曲屏風一又の仕立て直しをやっと納品することができました。
これは引き取ってきたときの損傷具合。


解体しますと、中から明治32年の新聞紙が下張りとして使われていました。
なんと121年前!!
もちろん再使用はできないので画像として残しておきます。
令和2年のあまりいいニュースではない新聞を封入しておきました。


120年後にまたどこかの表具師が見つけてくれることを願います!

今年一年の大作の納品が終了しました。





今年は、コロナ、コロナ一色の暗い一年でしたが、無事みなさんのおかげで乗り切ることができました。
来年は、守るべきは守り切って、コロナに打ち勝つ明るい一年にしたいものですね!
それでは、引き続き、いえ今年にも増して!令和3年もご贔屓のほどよろしくお願い申し上げまして、令和2年を締めくくります<(_ _)>

  


2015年08月07日

着物、帯地のリメイクならふすまっくすにおまかせ!!

あなたのタンスの奥にお宝(or肥やし)は眠っていませんか?

もしそれが、お母さんやおばあちゃんの形見だったら
ふすまっくす松岡表具店に預けて見ませんか?

着物、帯地リメイクの屏風編です。

画像をクリック(タップ)すると動画が始まります。
屏風・着物MIX最後までご覧いただきありがとうございました。
チャンネル登録はこちらから→

ご希望の方は、実物をご覧の上、お買い求めもできます¥50,000-(税別)
お気軽にお問い合わせくださね〜(^^)/~~~
  


2015年07月30日

アナログとデジタルの融合!

本日は、思いっきりアナログな表具と
デジタル技術が融合した作品です。

いまやデジタルと敢えて言わなくても
日常の生活に溶け込んでいるデジタル技術ですが
その相手が屏風となると、対比が際立ちますね。

デジタルフォトフレーム
をただ置くのではなく
作品の一部として屏風に組み込み
お互いが存在を強調しながら調和させました。

ちょっと語り過ぎました?(^_^;)

旅行で撮影した写真や、お子さん・お孫さんの写真などをお楽しみください。
デジタル・フォトフレームは左右どちらにでもセット可能です。
屏風の下部は網代織りで柄を作り出しています。


画像をクリック(タップ)すると動画が始まります。

最後までご覧頂き、ありがとうございました!
チャンネル登録はこちらをクリック!!
  


2015年05月29日

ふすまっくすチャンネル~染み抜き編~

アットランダムに、ふすまっくす松岡表具店を紹介する
ふすまっくすチャンネルの今日のアップは
染み抜き編です。

これぞ一級表具技能士の真骨頂!(自画自賛)

究極的には、真っ白にすることもできますが
どこで止めるかは、経験とセンスによります。
絵具を止める下準備も根気のいる作業になります。



動画には、ナレーションと音楽が入っています。
電車などの移動中にはボリュームにご注意ください<(_ _)>  


2014年05月21日

橋本水悦書院書作展2014より~その2~

本日も、橋本水悦書院書作展より
表装例をご紹介させていただきます。
これも屏風です。

一枚の本紙を切っています。
最初は、「風」の字の真ん中を切ってくださいとのこと(^^ゞ
それでは、字がつながらないのでお断りしました。

ただ、切って張り合わすだけだと
真ん中の余白が狭くなり
兆番部分が窮屈になるので
左側の余白部分を真ん中に移植して
空間を稼ぎました。

言われてみないとわからないぐらい
自然に仕上がっていると思います。

橋本水悦書院書作展2014より~その2~

また、お気付きでしょうか?
左右非対称の大きさは、屏風の定石ではありえないことです。
本紙の大きさが違う場合は
マット(色和紙)の幅で調節して
左右同寸にするべきですが
面白そうなのでやってみたくなり(^_^;)
作者の了解を得て試行してみました。

いかがですか?

サイズは、高さ47センチ、幅は左隻56センチ・右隻65センチです。
展覧会後は、ご自宅で飾られるそうです。

  


2014年05月19日

橋本水悦書院書作展2014より~その1~

先日14日に盛会にて終了しました、橋本水悦書院書作展より
ふすまっくす松岡表具店が手掛けた表装例をいくつか紹介させていただきます。

まずは、主宰されております、橋本水悦先生の、屏風作品。

ピンクの本紙をどう生かすか?かがこの表装のポイントでした。

周りに置いたのは、ホログラム金襴という裂地の新製品。
画像だけでは分かりにくいですが
その名の通り、光り方が立体的でいろんな表情を出す裂地なんです。

そして、書作展が終われば、お家の玄関先に置かれるということだったので
その周りは、少し抑えめに、薄紫の色和紙を回し
最後は黒塗りの椽(ふち)でシャープに引き締めました。
橋本水悦先生~屏風~
画像では大きく見えますが
高さ100センチ×幅54センチを2枚つなげた、二曲屏風(にきょくびょうぶ)なんです。

あなたのお家にもいかがですか?