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2019年12月27日

令和の集大成!

令和元年!ふすまっくす松岡表具店の集大成!!
無事年内に納品でき、1年のよい締めくくりとなりました。

ゆうに100年以上は経っていると推察する4枚の古書を修復(しみ抜き・補強・再裏打)して、令和の新築へ移植しました。
それは、平成最後の4月からこの話は始まりました。
昨年の北部地震と台風で建て替えることになったおうちに入っていたふすま4枚。
先代のおじいさまの遺言は「これだけは大事にせえよ」
しかし、新しいおうちはすでに設計図が出来上がっており
このままのサイズでは収まらないことがわかり・・・・。
新しい造作に合わせてふすまのサイズを算出し、修復する古書のレイアウトを検討するも
幅が細いので、引手と干渉するので端に寄せ、閉めた時に2枚ずつ続くように提案。
高さは現代の住環境に合わせて2mになるので、縦横のバランスがどうなのかとても悩みましたが
納品してみると思ったよりしっくり収まりました。
立ち会っていただいた施主様にも「ふすまが入って落ち着いた」と非常に喜んでいただきました。


元のふすまはこんな状態でした。
わかりますか?
なんと、下張りの和紙に
「尋常小学修身書」の文字が!?

尋常小学校(じんじょうしょうがっこう)は明治維新(明治19年)から第二次世界大戦勃発前までの時代に存在した初等教育機関の名称(Wikipediaより)
でもよく見てください。
その奥の下張りは、手書きの帳面と木版画刷りの和紙からなっています。
ということは、軽く江戸時代の可能性大!!


ふすまを開けると、奥の間には屏風が見えます。

実はこの絵は、施主様ご自身が描かれたものです!
サイズは100号。


そうそう、この引手だけで1個1万円。
椽(ふち)は本漆塗仕様。
さてふすまは、ハウマッチ?


最後に、今回の新邸を建てられた「アイルホーム株式会社」様、取引のない弊店との打ち合わせに何度も快くお付き合いいただき、ご協力いただいたことに、この場を借りてお礼申し上げます。